小学校低学年の頃である。マンションの向かいにある体裁ばかりの花壇の縁に足をかけて自転車に跨り、前輪の少し前方の地面を見ていた。そこには誰かが捨てたであろうアイスの袋が落ちていた。僕はそれをじっと見つめた。袋も見返してくるようであった。その…
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